COVID-19で高まるSDGsの重要性
世界中の国々が携わる最もパワフルな取り組みであるSDGs。 コロナ危機に対して世界が協力して立ち向かわなければならない局面において、 SDGsの取り組みもまた重要性を増している。
コロナ危機で顕在化した経済偏重のリスク
グローバル化の進展を背景に、経済・社会・環境が複合的に絡み合った課題に我々は直面している。それらの問題をひとつの枠組みで捉え、地球規模で問題解決に取り組んでいこうというのが、SDGsである。
SDGsは17のゴール(右図)と169のターゲットから成り、これらは人・環境・制度に関する内容に大別することができる。コロナ危機により「持続可能な開発」に対する人々の要請意識は高まり、SDGsの推進が一層、求められている。
OPINION
- コロナ危機をうけ航空機用メーカーが大規模な事業再編を行うなど、産業構造のパラダイムシフトが起きつつあります。
こうした動きは、短期的には痛みは伴うものの、長期的には「持続可能な開発」の実現に寄与するものです。もはや産業界はSDGsの推進を避けては通れない状況となっているといっていいでしょう。 - 感染症対策に各国の協力が欠かせないのと同じように、真に豊かな暮らしを実現するには各国が協力し合う必要があります。
- 今回のパンデミックは、ライフスタイルの変更を迫るとともに「人間にとって本当に大切なことは何か」という問いに立ち返る契機になったといえるのではないでしょうか。
平位 匡(ひらい・ただし)氏
ケンブリッジ大学講師
2011年、ケンブリッジ大学大学院博士課程修了。専門分野は「開発学」。ブラジルにおける国連開発プロジェクトのコンサルタントや、東京大学の博士研究員として従事してきた。SDGs社の尾崎健介社長とは、中高時代からの友人でもある。近著にThe Creation of the Human Development Approachなど。
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